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家賃感覚でマンションを買えるのか?

 

新聞折込の不動産会社のチラシや、ホームページなどで「家賃並みのご負担で購入できます」という言葉が踊ります。

 

この使い尽くされた常套句に現実味はあるのでしょうか?

 

 

 

仮に一般的な住宅ローン(変動・優遇金利・年0.7%・35年払い)で2,000万円借りた場合の月々の支払いは53,704円です。

 

小田原市内で55,000円の家賃相場ですと、小田原駅徒歩圏なら平成20年築以前のワンルーム、築年や駅立地を妥協すればファミリータイプが出てくるぐらいです。

 

中古マンションで2000万円の予算なら、平成築のリフォーム済物件が複数出てきます。

 

選べてかえる資金額です。

 

新人の不動産の営業マンが「買っちゃいましょうよ!」って後押ししそうですね。

 

 

 

でも単純な間違いがあります。

 

マンション購入は、車の購入と同じで、本体価格以外にかかる費用があります。

 

登記費用や仲介手数料などの「諸費用」が購入時にかかります。

 

居住後は、管理人の手間代とエレベータなどの電気代に当てられる「管理費」、共用部分を修繕したり、建物全体の塗りなおしや、水道管清掃代などに当てられる「修繕積立金」などがかかります。

 

大抵、管理費と修繕積立金は月払いです。

 

『管・修』の小田原での相場は、自主管理で1万円、巡回管理で1万5千円~2万円、日勤管理で3~4万円台でしょうか。

 

マンションによっては、月々の支払いは購入金額より管理費が高い物件もあります。

 

これ以外にも駐車場代・駐輪場代・バイク置場使用料・自治会費(加入必須というところもある)も負担します。

 

専用庭やバルコニー使用料・CATVやテレビアンテナ代・インターネット使用代・敷地の貸地代も払う物件もあります。

 

全部足したら…やっぱりダメねとなることも…。

 

 

 

こういう大事なことは、チラシやホームページには小さく書いてあります。

 

ネットで値ごろ物件を見つけても、検討時にはプリントアウトして確認することをお勧めします。

 

 

 

□本体価格+管理費+修繕積立金+諸費用=家賃と考えよう

 

※プログの無断転用を禁止します。記載日/2016.4.15



「無理してマンションなんて買うもんじゃない」


「買える人」は「持っている人」と「借りられる人」