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「管理費」・「修繕積立金」は何に使うの?

 

「マンションって、管理費とか修繕積立金って、買ってからもお金がかかるでしょ?一戸建てはそういうのがないから、負担が少なくていいよね」。

 

戸建てをお探しの方で、そうおっしゃる方は多いです。

 

月々払っている住宅ローンは、自分の資産として補填されているので、「貯金」と同じ。

 

だけど、管理費・修繕積立金は、払っても何も返ってこない「掛け捨て」と同じ。

 

では修繕積立金と管理費とは、何に使われているのでしょうか?

 

 

 

『管理費』とは、エレベータや貯水槽のポンプ、廊下などの照明、玄関のオートロックの電気代・設備代に使われます。

 

また駐車場などの共有敷地を貸地で対応している場合の「貸地代」というケースもあります。

 

そして大きな要素を占めるのは「管理会社への委託料」です。

 

清掃などのマンション内のヨロズ事を行う用務員さんの手間代を、共有者から徴収しているのです。

 

 

 

『修繕積立金』は、マンション全体の中で、居住者全員で共有する部分の修繕をするために、貯めているお金です。

 

多くのマンションは5年ぐらいに1回、大規模修繕工事というのを行います。

 

内容は、外壁塗装・貯水槽清掃・廊下や玄関ロビーのクリーニングなどの現設備の維持管理があります。

 

宅配ロッカー・防犯灯・オートロックなどの設備の新設や、機械式駐車場の解体などの例もあります。

 

そして小田原市内には、この資金を元に「耐震工事」を行ったマンションも実在します。

 

 

 

使い道がわかったところで、この2つのお金の負担が少ないマンションはどういうマンションでしょうか?

 

「エレベータやオートロックなどの共用部分の設備がなく、管理人もいない。大規模修繕工事もあまり行わないマンション」となるでしょうか。

 

居住者で共同して清掃などの建物の維持活動をする「自主管理」のマンションなどに多く見受けられるタイプです。

 

正直に言えば、資産価値が高いマンションとは言い難いですね。

 

 

 

管理費・修繕積立金はある意味、「物件の資産価値を守る」ためのお金です。

 

戸建でもメンテナンスにお金をかけないでいれば、売却時には「建物は価値ゼロ」、または「解体費用がかかる分マイナス」という事例も多いです。

 

大事なのは「支払額が適正で、資金運営が健全か」ということです。

 

 

 

□管理費・修繕積立金の安さだけで判断するのはやめよう。

 

※プログの無断転用を禁止します。記載日/2016.4.22



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