小田原のマンションの棟数が少ないから、人気が高いことを前回説明しました。
そのなかでも「販売物件が出たらすぐにでも連絡が欲しい」という切望物件があるのをご存知でしょうか?
マンション情報サイト『小田原マンションスクエア』では閲覧件数を元に、ランキングを発表しています。
平成26年2月から平成27年7月までの順位は下記の通りです。
1位/サーパス小田原
2位/ナイスロイヤルテラス小田原城山
3位/ナイスロイヤルビュー小田原城址公園前
4位/サーパス小田原本町
5位/ルネサンス小田原城址公園
上位5件を見て、共通項を探してみましょう。
まず「小田原駅徒歩10分圏内」であること。
小田原駅からの利便性が高いわけですから、そこまでの道中が遠かったら意味がありません。
強羅の函領白百合など、電車で私立に通う小学生もいるわけですから、明るい道路で接続されていることも重要です。
次に、「平成15年以降で総戸数が比較的多目」であること。
地震に対する備えとして、選んでいることもあるでしょう。
築浅だと、登記費用の減額や、ローン期間を最大の35年まで組めるなどの優位性もあります。
総戸数が多いと、管理がしっかりしている、管理組合などの役員をやらされづらい(輪番制で回ってこない可能性が高いから)、管理費・修繕積立金の上昇リスクが低いなどの「細かい安心感」が得られる点でしょう。
このほかにも「地元建設会社系ではなく、神奈川ではメジャーな会社のマンション」だったり、「上層階に海眺望か小田原城の眺望がある」「5戸中、4戸が三の丸小学区」などが共通項でしょう。
では今度は「物件選びに重要だけど、この5戸に当てはまらない」ことはなんでしょう。
まずは、「主採光(日照)の方向」です。
主婦は住み心地の優先課題として「日当たり」は欠かせません。
南向きのバルコニーは、東向きバルコニーと比べても、洗濯物が乾く時間が違います。
次に「間取」です。
専有面積の広さは大きな基準になりますが、意外と間取は寛容です。
最後に「販売価格」です。
正直に言えば、「ある程度高くても」売れます。
このような傾向になるには、いくつかの理由があります。
その一つが「買って貸す投資物件として小田原のマンションを買う」人が多いからです。
「貸しやすい物件を買う」を考えれば、共通項が納得できるはずです。
住まないから、日当たりとか、間取とか関係ありません。
物件を見ないで購入申込書を書く方もいらっしゃいます。
ようは高く、長期に貸せれば、高い買い物でも損しないからです。
不動産会社だけでなく、資金運用を助言する証券会社や信託銀行が、物件購入を後押ししているのが現状です。
□「買って住む」と「買って貸す」がマンション市場を作っている
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