市内のマンションは、どれも個性や特徴があり、次代や世相を感じるものもあります。
その中で、住みやすさを基準にした場合、やはり優劣が出てしまいます。
例えば、「こんなマンションだったら住めない」という理由を考えるとき、その要因から3つに分類できると思います。
「マンション自体が悪い」
「住んでいる人が悪い」
「環境が悪い」
この御題目から、マンションを眺めていると、見透かされるところが出てきます。
まず「マンション自体が悪い」。
外壁やベランダの柵などの塗装を見ます。
塗装がおろそかの場合、屋上の防水工事などが不備な場合が多いです。
老朽化により亀裂(クラック)が出ているマンションもあります。
海沿いの物件は「塩害」、電車・高速の近くは「鉄粉」被害も凝視しておきましょう。
廊下やロビーなどの居住者全員が使う共用部分の状態も注目です。
設備の不備で立ち入り禁止になっていたり、収まりきれない段ボール箱が山積みというケースも見受けられます。
また管理人の働きぶりと、勤務スケジュールを見ておくこともお勧めします。
次に「住んでいる人が悪い」。
駐車場・駐輪場を見ます。
住んでいる人の車が外車やレクサスだったら、金持ちが多いな…となります。
ワンボックスカーやチャイルドシートをみれば、ファミリー層だな…となります。
住民の生活水準がある程度把握できます。
次に「ゴミ置場」です。
清掃器具も含めキチンとしているところもあれば、そうでないところもあります。
「仕事が不規則な方や外国籍の方が多い」というのも、やんわりわかります。
後は「掲示板」です。
管理組合からのお知らせや建物内の引越、地域のイベント情報などが緑色のボードに画鋲で張っているものです。
マンションによっては注意書き(しかも英語表記)がズラリと並んでいるところもあります。
最後は「環境が悪い」。
これは、あえて雨の日に見に行くことをお勧めします。
「前面道路の坂から雨水が流れ込んでくる」
「駐車場に水溜りができる」
「窓から雨が入ってきて、雨音もうるさい」
などは、住んでから気づくという方も多いのです。
また日照良好ではなく、「日照不良」の状態で、各部屋の日当たりを見ると、結露しやすい場所や、影がある部屋がわかります。
電車や車の騒音問題は認識していますが、この2点は見落としやすいです。
さて今度は「マンションのお勧めポイント」は何でしょうか?となります。
答えは「前記のような問題点がないこと」です。
マンションの評価を減点式で評価すると、悪いところばかり気になって決められないことがあります。
必要以上に厳正にすることはないですが、問題点は、なかなか改善されないので、ひとつの判断基準にはなるでしょう。
□建物・住民・環境が住みやすさを決まる
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