新居を持ちたいと決心する理由はヒト様々です。
年齢・性別をはじめ境遇も千差万別です。
ただ、最も多いのは、結婚と出産の前後ではないでしょうか。
先人の方々からよく言われる言葉があります。
「家は若いうちに買ったほうが良い」。
理由は住宅ローンを長く組める、家を持つことが大きな自信と信用になる、などだと思います。
そして、長い間(ある意味死ぬまで)住むことには苦労しないため、と言う意味合いが強いからでしょう。
20歳~30歳でマンションを住宅ローンで購入する場合、最長で35年の支払期間が設定できます。
終了が55歳から60歳です。
自分が生まれてきた年数以上の未来を先読みできるか?と言えば、できません。
では、想定できるイベントの部分だけでも考えておくことが重要です。
まずは、住宅ローンを組む方の定年です。
いつまで安定した収入があるかです。
奥様が働いている方も、検討してください。
ローン自体は80歳前後まで組める金融機関はありますが、大抵、定年以上のローンは止めたほうが賢明です。
「定年後、嘱託社員として残るから」と言う方もいますが、年金制度が将来不安定な今、お勧めしません。
また転勤が多い会社、契約更新がある会社にお勤めの方は、そのタイミングも検討素材になります。
お子様がいる方は、その成長(進学・就職)がいつかです。
ファイナンシャルプランニングでいう「ライフイベント」というものです。
幼稚園(3~4歳から)・小学校(6歳)・中学校(13歳)・高校(15歳)・大学と専門学校(18歳)、そして就職(18~22歳)。
通学・通勤を考えると、引越しせざるを得ないという可能性があります。
年代によっては、「家を出る」という選択肢が出てきます。
現在は、「大学就職のため下宿する」という方が減っています。
理由は経済問題です。
住宅ローンが重荷になり、子どもの選択肢を減らすことは苦しいことです。
私の場合、父親の定年の時が高校卒業でした。
父親はマイホームをあきらめ、私は大学をあきらめました。
最後にもうひとつ加味することが「子どもが、今現在のあなたの年齢になった時」です。
あなたが結婚、子育ての開始をしたということは、子どもも同じ周期でライフイベントが来るかもしれません。
あなたが、マイホーム購入を考えたということも同様です。
□「購入者の実年齢=ローンの期間」という考え方をしてみる
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