不動産の世界で使われる専門用語は多々あります。
もちろん「住宅ローン」の世界にも同様に専門用語は多々あります。
金利の種類に「変動」「固定」「*年固定」「ミックス」の違いをご存知でしょうか?
まずは「変動金利」です。
「貸し付ける利子が増えたり減ったりしますよ」というものです。
利率の見直しは半年毎に行われます。
返済額は5年に1回、見直しがあります。
急激な利率の乱高下も予想され、消費者に大きな影響を与えるので、利率をあげる場合には一定の制限(従前の返済額の1.25倍まで)があります。
通常は短期で借りる方にお勧めするローンで、景気が良くなる状況で契約することを推奨しています。
ただ景気や国の政策の影響をいち早く受けてしまうリスクがあります。
なので、4つの金利の中で、最も低く設定しています。
次は「固定金利」です。
「最初から最後まで変わらない利子でお貸ししますよ」というものです。
4つの金利の中で、最も高く設定しております。
通常は長期で借りる方にお勧めするローンで、景気が悪くなる状況で契約することを推奨しています。
ただ支払いを始めてから景気が好転して、より低い金利になった場合、その恩恵を受けることはできません。
「5年固定」や「10年固定」という金利もあります。
正式名称は「固定金利期間選択型」といいます。
これは、支払い開始から期間限定で金利を優遇(低い利率で)貸し付けるものです。
なかなか元本が減らない支払い序盤戦を低い金利で乗り切れるというのが売りです。
期間終了後は、変動にするか、固定にするか、期間限定にするか選択できます。
景気動向の成り行きにも、ある程度対応できるのも好印象です。
利率は、「変動」と「固定」の中間になります。
最後は「ミックス」です。
前記3つの金利を混在させる借り方です。
2000万円借入れで、1000万円を「固定」、残りの1000万円を「変動」とするものです。
多くの金融機関が現在、この貸付を勧めているようです。
新しい貸付の形式ですと、ローン残高から預貯金残高の差額のみ利子をかける「預金連動型」もあります。
たとえば、1000万円預けていて、住宅ローンを2000万円借りる場合、1000万円分のみ利子がかかるというものです。
さて金利の種類を説明しましたが、消費者はどの商品を多く選んでいるのでしょうか?
1960年代はほとんどが固定金利でした。
現在は58%が「変動」、26.8%が「固定金利期間選択型」、4.2%が「固定」です【平成24年度・国土交通省調査より】。
どれが一番いいのかは、「借りる人」「借りる金融機関」「借りるタイミングの景気」などを総合判断しないとわかりません。
すべてを比較・検討してみて、冷静に選択することが良いでしょう。
□「どれがいいですか」ではなく、一通りプランを試算する。
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