元野球選手の野村克也氏がおります。
選手時代には、三冠王など歴史に残る実績を残し、監督時代にも、その指導力で、チームを日本一に導いています。
彼の守備位置(職場)は、キャッチャーと言う場所でした。
ボールを投げるピッチャーに、「この球を投げて」という指示出しをする現場監督みたいな人です。
この人が教える側に立ったとき、若いキャッチャーにボヤくことがあります。
「その球を投げさせた、根拠は何なんだ?」。
最善の結果を残すには、ちゃんとした根拠が必要と説いているのです。
前置きが長くなりましたが、お客様の中に、こういう方がいます。
「70㎡以上の広さの物件が欲しい」。
私は、この数字の根拠は何ですか?と聞きます。
大方は「広そうだから」と答えます。
根拠がある答えとは言い難いです。
マンションの歴史は、広さの歴史ともいえます。
昭和40年代は40㎡台、昭和50年代は50㎡台、平成に入り60㎡台、最近は70㎡台というトレンドがあります。
これをわかりやすく畳数計算します。
日本人には、畳の広さがわかりやすいのです。
畳は通常、1枚で1.62㎡あります。
ということは、40㎡=約25帖、50㎡=約31帖、60㎡=37帖、70㎡=約43帖となります。
次に居室以外のスペースを畳数で計算して、その数字から引きます。
まずトイレが1畳、お風呂が2畳、洗面所が2畳、玄関が2畳、キッチンが約2畳で足すと9畳分です。
カウンター式キッチンですと約4畳と考えればいいのです。
前の数字に加味します。
40㎡=約16帖、50㎡=約22帖、60㎡=約28帖、70㎡=約34帖となります。
カウンターキッチンの場合はさらに2畳マイナスです。
算出数字が居住スペースです。
40㎡だと、10畳のLD、5畳1室、収納1畳となります(1LDK)。
50㎡だと、10畳のLD、5畳2室、収納2畳となります(2LDK)。
60㎡だと、14畳のLD、5畳2室、収納2畳となります(2LDK・カウンターキッチン)。
70㎡だと、14畳のLD,5畳3室、収納3畳となります(3LDK・カウンターキッチン)。
畳で計算すると、生活感のある、根拠ある数字に見えてきます。
マンションは、間取は自由に変更できますが、専有面積を広げることはできません。
だから、あなたの生活に合わせた畳数を考えるのも一案です。
結婚を機にマンションを購入する際、下記の公式を頭に入れておいてください。
ご主人の現在の居住スペース+奥様の現在の居住スペース-マンションの居住スペース=廃棄
戸建からマンションに移り住む際は、下記の公式を頭に入れておいてください。
現在の居住スペース(ガレージ・物置含む)-マンションの居住スペース=廃棄
□住んでいる環境が何畳分かを考える。
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