不動産購入の税制優遇は「広くて新しい住居をローンで買う」。

 

私は「宅地建物取引士」です。

 

不動産の税制のことを個別具体的に応えることはできません。

 

「税理士」という国家資格の方が担当します。

 

これから、お話しする部分は、一般論としてお目通しください。

 

 

 

私たちは、生活をする上で、税金を支払わなければなりません。

 

国は、ただ闇雲にお金を吸い上げている訳ではなく、方向性や目的を持って、お金を取っています。

 

ざっくり言えば、「国家から見て、模範的活動」をしている人は税金を少なめに、そうでなければ、それなりに…というものです。

 

一例を挙げれば、交通違反をすれば、罰金があります。

 

犯罪を起こせば、罰金があります。

 

ルールを守らない人がいれば、罰金という名の高リスクの税金があります。

 

 

 

では、「不動産を買う」と言う行為は、模範的行為なんでしょうか?

 

答えは丸です。

 

もしあなたが家を買う、とします。

 

「家具も買い換えなきゃいけない」「テレビも新しくしたい」「車も買い換えようかしら」と、不動産以外にも、お金をかけることになるでしょう。

 

もちろん、引越し費用や、近所へのご挨拶なども必要です。

 

国家は、「不動産を買う」→「いっぱいお金を使う」→「経済活動が豊かになる」というサイクルを増やしたいのです。

 

だから、アベノミクスの経済政策にも「ゼロ金利政策」→「住宅ローンが安く借りられる」→「じゃ家買うかっ!」というのがあるわけです。

 

 

 

でも、安い中古マンションばかり買ってしまうと、あんまり経済が活性化しません。

 

国民に有効的に金を使って欲しい国家は、不動産購入時の税制優遇(おまけ)を使って、財布の紐をゆるませ、お金の使いどころを誘導します。

 

まずは不動産を購入すると、『不動産取得税』というのを支払います。

 

「不動産を買うだけお金あるなら、税金払って」というやつです。

 

これには、『控除の特例』(税金をおまけしまっせ)というのがあります。

 

咀嚼して言えば「自分が住んで、狭い家でなくて、築年新しい(できれば新築)で、耐震かエコかバリアフリーに住んだら」と言う方が、おまけが増えます。

 

不動産を買った場合、持主の名前を謄本に書き込む手間賃『登録免許税』も、「賃貸からの住み替えで、そこそこ新しい家」の場合、おまけがつきます。

 

狭い家に住んだら、家具の買い替えも少なくなるということでしょう。

 

古いマンションばかりに住んだら、新しいマンションが建たなくなります。

 

 

 

もう一つが「住宅ローン減税」ってものです。

 

「せっかく家は持てたけど、何千万円もの借金って、心折れるわぁ…」と言う方への救済措置です。

 

年末の段階での住宅ローンの残金の1%の金額分を、所得税から控除(おまけ)するというものです。

 

残金が3000万円あったら30万円分まけてくれます。

 

これを受けるにも「そこそこ新しくて、広さがあって、10年以上の借金背負っている人」など制限があります。

 

また「バリアフリーとか、耐震とか、自然にやさしい建物とかは、もうチョイおまけしまっせ」という特例もあります。

 

 

 

さて、不動産購入を検討する場合に、税金を聞いてくる人も、しない人もいます。

 

見た目は安いマンションでも「築年古くて、50㎡以下のマンション」だと、あとで税金を支払うことになります。

 

税金も「諸費用」です。

 

しっかりと、確認したほうがいいでしょう。

 

 

 

□税金はいくらかかるのですか?と確認しておく。



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