マンションを購入する際に、月々の支払い項目の中にあるのが『修繕積立金』です。
「建物の修理と取り繕いのために貯金しているお金」です。
管理費と込みで費用負担ないものから、数万円にもなる場合もあります。
「払ったって戻ってくるお金じゃないんだから、払うのが馬鹿馬鹿しい」と言う人もいます。
もし積立金がなければ、メンテナンスされない訳ですから、物件の評価は下がる一方です。
重要なのは、支出と修繕内容のバランスだと思います。
中古マンションを検討する方から「修繕積立金は以後、同じ金額ですか?」という質問を良く受けます。
マンションによって、建物の状態や至近の修繕工事の内容、積立金の残金によって、上がったり、下がったりします。
一般論で言えば、積々年々建物は経年しますから、より痛みが出る。
それを直す費用はかさむと思うのが普通でしょう。
ただ、せっかく資金計画や月々の支払いを計算しても、いざ買ったら修繕積立金が増額…。
そんな不足な事態は避けなければなりません。
それを読み解くには、『長期修繕計画』です。
マンションは通常、5年ごとなど定期的に大規模な修繕(リフォーム)をします。
外装を塗りなおしたり、屋上の雨漏りを直したり、エレベータを直したりします。
小田原サニータウンのように耐震工事をしたり、ダイアパレス西湘南第2のように老朽化した機械式駐車場を撤去する場合もあります。
これからどんな工事をしていくかの予定表が「長期修繕計画」です。
端を折っていえば、この大規模修繕のために、毎月お金を積み立てているのが修繕積立金といってもいいぐらいです。
と言うことは、修繕積立金があまり貯まらない→計画の修繕ができない→修繕積立金の増額、となるわけです。
なので、総戸数が少ないから、滞納している人が多いから、空室が多いから、などの理由でお金が貯まっていないなどの理由で増額した場合があります。
建物に大きな修繕が必要になって修繕積立金があがったケースもあります。
逆に見れば、上記3要素がなければ、当面の上昇リスクは少ないでしょう。
判断基準として、1棟全体で修繕積立金がいくらあるか、いくら滞納があるかを知っておくべきでしょう。
率直に行くなら、マンションを管理している管理会社に直接聞くのも手です。
販売担当者にお願いするのも手でしょう。
「そんな面倒くさい方法は嫌だ!」と言う方に、うってつけがあります。
エントランスの掲示板と居住者の総会資料です。
住んでいる人には、わかりやすく丁寧に、そして本音で説明しているはずです。
購入前には、一読することをオススメします。
□「管理組合からの発行物」を売主に探しておいて貰う。
コメントをお書きください