不動産を購入するとなると、多大な資料と格闘しなければなりません。
専門用語もいっぱい出てきます。
それをわかりやすく解説して、よりよい住まい選びを提案するのが「宅地建物取引士」です。
しかし、多くの不動産の取引を見ていると、「よくわからないまま、パパーツと終わっちゃった」と言う人も多くいます。
なんだかんだで購入したマンションが、住んでみてよかったら問題ないですが、何か不満があれば大変です。
物件探しをする場合に、物件資料(ファクトシート)を、隅々まで見ることは重要なことです。
そして、わからない意味の言葉や数字に関しては、不動産会社の担当者にズケズケと聞くことです。
「修繕積立金・管理費以外の“その他費用”ってなんですか」
「駐車場の項目にある“抽選”ってどのタイミングですか」
「この“債権者の同意がないと売却できません”ってなんですか」
紙の上に書いてあることの意味を、すべてさらっておくことが重要です。
わからないと言えず、理解したフリは避けたほうがいいです。
物件のマイナス部分は書かないか、専門用語で固めています。
例えば定石の褒め言葉「日照良好」「室内キレイ」「交通利便性高い」「築年浅」等が書かれていなければ、その恩恵が無いということです。
わからないままで進めてしまうことは、見ているのではなく、「眺めている」と同じです。
物件が固まる前に見て欲しいのが、「エントランスの掲示板」です。
ゴミのこと、ペットのこと、騒音のことなどの日常事から、エレベータ点検・修繕などの年単位のことまで、わかりやすく書かれています。
物件を決めて、契約前と言う段階であれば、至近の回覧板や管理組合からの発行物を見せてもらえると、力になります。
これから、ここで生活するわけですから、イメージがつきやすくなります。
加えて、売主の同意があればという前提がありますが、所有者がマンションを購入したときの『重要事項説明』も目を通したいです。
重要事項説明とは、不動産の購入前に、物件の重要な事柄を説明した書類のことです。
現況とは変わっている用件もあるかもしれませんが、そこでわからない事柄を、売買契約の前に、確認できます。
重要事項説明と売買契約は、いっぺんに行います。
その場で説明を聞いて、わからないことを質問すると言うのは、なかなか大変です。
事前に内容を教えてくれればいいですが、できない場合は、一つ前の重説を追いかけるのも手です。
ただし、資料を見せて貰う際に「購入価格や借入れ条件は黒塗りか削除して下さい」と付け加えます。
売主のデリケートゾーンまで踏み込んではいけません。
最後にもう一つ。
契約の前に、不動産会社の担当者と離れて、購入者だけで購入物件の外観や共用部を見に行くことをオススメします。
物件が決まり、契約前となると、意外に足が重くなる方が多いです。
契約が行う時間の前に、外観だけでもいいのでふらっと見に行きましょう。
あれっ?おやっ?と思うことが出てくるかもしれません。
□契約前に再度、家族で物件の外観を眺めに行く。
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