小田原市内・周辺地域でも、昭和築のマンションは多数あります。
マンションによっては、リフォーム(原状回復)やリノベーション(現状刷新)により、価値観が高まる物件も多数あります。
小田原市内のマンションは昭和40年代後半から経ち始めていますので、40歳を超えます。
住宅ローンで購入する場合、「築年数の関係で10年しか借りられません」「限度額いっぱいまで借りられません」と制限がかかる場合もあります。
それ以外にも、マンションを購入する際に注意しなければならない「2つのお金」に注目してほしいのです。
一つは「一棟全体の修繕積立金の総額」です。
年代が経ったマンションは、何かと修繕しなければいけないポイントが多く発生します。
水道管、下水管などの水回り、外壁、屋上の防水など多岐に渡ります。
その修繕費用がいくら貯まっているかを把握することです。
定期的に大規模修繕工事を行う場合があります。
ざっくり1戸当たり100万~150万円ぐらいかかります。
総戸数30戸なら、3000万~4500万円です。
その備蓄が無い、または数年来にまとまらないとなったら、借入れして行うか、やらないか、の2択になってしまいます。
当然、修繕積立金の値上げも検討されるでしょう。
月々の修繕積立金が高いとか、安いとかおっしゃる方は多いです。
でも大事なのは、しっかりメンテナンスされて、財務が安定していることです。
よくよく調べたら、管理会社に持ち逃げされている…なんてことがあったら笑えません。
もう一つが「不動産取得税」です。
読んで字のごとく、「不動産買う余裕があるなら、税金払って」と言うやつです。
ということは、不動産を購入する人はすべて払っているの?という疑問がわきます。
答えは「No」です。
国は「新しい住宅に住んで欲しい」という思惑があります。
なので、新築住宅には最大限のおまけを、以後、建った年が古くなるごとに「おまけ」の幅を狭めていきます。
昭和50年築以前の物件は「おまけなし」です。
なので築年が経ったマンションを買った後には、「不動産所得税を払って!」と、振込用紙が送られてきます。
検討時に不動産会社に確認することをオススメします。
このほかにも、居住用で耐火マンション(築年25年まで)を購入する場合、国の台帳に所有者の名前を書き込むときの税金(登録免許税)におまけがつきます。
「登録免許税の減税措置」というものです。
平成3年以前のマンションには適用されません。
今、市場に流れているマンション物件の中には、中古車よりも安い物件があります。
「この金額だったら購入できる」という方も多いといえます。
もちろん間違えではありません。
ただし、表示している金額以外に、税金を含めた諸経費を考えなければいけないわけです。
ポイントを押さえて置けば、その物件は買い得か、損か、見えてきます。
□築年が古いが安い物件は、それなりのリスクはある。
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