年末がやってきました。
来年こそ、マンションと言う方もいらっしゃるはずでしょう。
「買えるんですか?私?」「いくらまで借りられるんですか?」と言う方も、正直多いです。
それを確かめる重要な書類が、皆様に届けられる時期がやってきました。
「源泉徴収票」です。
年末の給与明細と一緒に入っている、横長の葉書大の用紙です。
この用紙があれば、おおむね借りられる金額が判明します。
まず源泉徴収票を見ます。
左上に「支払金額」を見てください。
「住所又は居所」の下辺りに書いてあります。
「税金を引かれない前のお給料」です。
この金額を見て、思い出して欲しい事柄があります。
「この3年間、同じぐらいのお金を貰っていたかなぁ」です。
もし増減ある場合は、3年分の源泉徴収票をだして、支払金額の平均を出してください。
また確定申告している事業者の方は、『申告書Bの所得金額の⑨合計』の金額がそれにあたります。
支払金額と⑨合計は年額なので、月額を算出して、30%の金額を出します。
<計算式>「源泉徴収票の支払金額」、又は「所得金額の合計」÷12(ヶ月)×30%=A
そうするとAと言う金額が出てきます。
Aは『ローンとして支払える月々の上限額』です。
金融機関は「収入の何割まで借金の返済をして良いよ」という限度を決めています。
これを『返済比率』といいますが、大手金融機関の多くが設定する30%(3割)で設定しています。
単純に言えば、月10万円貰っている人は3万円まで、20万円の人は6万円まで、30万の人は9万円までとなります。
さて、これから変動金利0.6%で借入れした場合の月々の支払金額を記載します。
その金額が、先ほど出したAの金額までに達していなければ借入れは可能と言うことです。
左が借入金額、右が月々の支払額です。
<35年借入れの場合>
●1000万円=26402円 ●1500万円=39604円 ●2000万円=52805円 ●2500万円=66007円 ●3000万円=79208円 ●3500万円=92410円
<30年借入れの場合>
●1000万円=30359円 ●1500万円=45539円 ●2000万円=60719円 ●2500万円=75899円 ●3000万円=91078円 ●3500万円=106258円
<25年借入れの場合>
●1000万円=35904円 ●1500万円=53856円 ●2000万円=71808円 ●2500万円=89760円 ●3000万円=107712円 ●3500万円=125664円
<20年借入れの場合>
●1000万円=44227円 ●1500万円=66340円 ●2000万円=88454円 ●2500万円=110567円 ●3000万円=132681円 ●3500万円=154794円
もう一度言います。
皆さんの源泉徴収票で算出したAと言う金額が、前記の右側の数字より大きかったら、借入れの可能性が高いということです。
もちろん、個人信用で「借金している・滞納している・身内にブラックがいる」などマイナス要素があれば、借入れは難しいです。
ただこの計算式で、「いくらまでの物件まで手を出せるか」はわかると思います。
ちなみに住宅ローンは最長35年ですが、満80歳までという線引きもあります。
なので、いつまで借入れできるかも計算式があります。
<計算式>80(歳)-(現在の歳)=借入れ期間(35以上の場合は35)
□自分はいくらまで借りられるか、計算してみる。
コメントをお書きください