小田原市内の中古マンションでも、『騒音問題』を売却理由の一つに上げる方が多いです。
「落ちついた住環境と書いてあるけど、おちおち寝てもいられない」という方もいらっしゃいました。
だけど、販売時にはマイナスイメージなるので、伝えられないケースが多いです。
正直書けば「落ち着いた住環境です」という記載が無ければ、騒音を疑ったほうが良いぐらいです。
まずは騒音問題を2大発生元に絞って考えて見ましょう。
まずは小田原市内に5路線走っている『鉄道』です。
騒音の影響で並べると、新幹線>東海道線>小田急線=箱根登山鉄道>大雄山線>御殿場線、となるでしょう。
新幹線は距離感が近ければ、窓ガラスが揺れる影響も考えられ、バルコニーや窓から新幹線が見えるようであれば、音の影響は避けきれないと思います。
もちろん新幹線の高架と同じ高さの2階か3階が大きな影響を受け、離れるごとに影響が薄くなります。
音と振動のレベルは、自衛隊のジェット戦闘機が上空を飛んでいるレベルの3分の1ぐらいでしょうか。
影響あるマンションの多くは『騒音用のペアガラス』で対策しています。
平成築のマンションには『常設』しているものもありますし、後付した部屋もあります。
ただ、前記の揺れに関しては、対処がなかなか難しい、とのことです。
また小田原駅周辺は停車・減速する電車もありますので、幾分か音の影響は少なくなるでしょう。
ただ沿線に住んでいる人に言わせると「大型連休の時は朝から新幹線の音が多い」というぐらいです。
次にあげるのは東海道線です。
小田急線との運行本数の差はありませんが、深夜を含む時間に貨物列車が走ることが大きいところです。
「夏の夜、暑い日も窓が開けられない」
「貨物電車は車両が長い分、騒音も長時間」という意見もありました。
小田急線・箱根登山線は深夜の時間になれば、運行が止まるので、夜の影響は少ないと言われます。
ただし、部屋から電車の側面にある(小田原行き)などの『行先案内板』目視できる部屋は、騒音対策は必要でしょう。
最後にあげるのは、大雄山線と御殿場線です。
前記の路線に比べると、スピードも出ませんし、本数も少ないから騒音問題は少ないと思います。
ただし、線路がコーナーになっている近辺や駅周辺は、車両がブレーキをかけるため、騒音と同時に鉄粉被害もあるという話があります。
もう一つの騒音元に『道路』があります。
小田原の場合、西湘バイパス・小田原厚木道路>国道1号>国道255号線>県道>市道の順番でしょう。
高速道路の2路線は、車本体の騒音より、「高速道路のつなぎ目を車両が通る音(ダンッダンッ!って音)」の影響のほうが大きいようです。
特に高架と同じ高さ、それ以下の部屋は影響が大きいです(高架の下の空間で音が反響しているという説あり)。
また雨が降っている時、道路工事の時の騒音は、通常時の何割か増している感じです。
高速を走っている車種がわかるぐらいの部屋なら、新鮮線と同じで、ペアガラスで対応している人が多いです。
国道以降は交通量が多い順ですが、騒音は沿線でなければ影響は少ないと言えます。
さてこれからマンションをお探しの方は、内覧時、できる限り、部屋の窓をすべて開けてください、とお願いしてください。
部屋を見ている時に、学校のチャイム音が、隣の公園の音が聞こえてくるかもしれません。
排水溝の雨音が想像以上に聞こえてくるかもしれません。
□騒音を積極的に聞くつもりで内覧を行う。
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