インターネットが普及して、便利になりました。
特に不動産業界にとっては大革命でした。
今までは、店の店頭に張ってある『売地』『戸建』という案内紙を頼りに物件を探していました。
それ以上の細かい情報を得るには、一癖も二癖もありそうな不動産会社の定員を相手にしなければなりません。
昭和60年代をピークに新聞折込などで地元の不動産情報が届けられるようになりました。
そして現代では、ほとんどの方がインターネットによる情報収集と言って過言ではありません。
そのなかで、急成長しているのが、不動産情報に特化してホームページを展開する『不動産ポータルサイト』です。
私見ながら、『アットホーム』『ホームズ』『スーモ』が三大ホームページと位置づけています。
『アットホーム』は、昭和40年代に横浜で開業。
全国の不動産会社に紙ベースの不動産情報(図面配布)を提供している会社でした。
不動産会社が「宣伝したい物件がある」となるとアットホームを呼び出します。
打ち合わせ後、間取や区画図、物件の詳細が盛り込まれた物件案内を作成します。
最初はこの製作代で業をなしていました。
以後、「このできた物件の資料を他の不動産会社に配って手間賃を取ろう」となり、安定した成長を遂げました。
この業界ではリーディングで、全国不動産会社との太いパイプを持っています。
わかりやすいところでは、プロ野球に多く宣伝を打ち、さまぁ~ずをCMに起用しています。
『ホームズ』を運営するのは『LIFULL』と言う会社です。
今年に入り、社名を変更しました。
開業は平成7年で、横浜で開業しました。
開業当初からポータルサイト『ホームズ』を始動。
一貫して「インターネットを通じて不動産情報を提供する」事業を幹に商売を広げています。
会社を大きくする中で、伊藤忠商事や楽天などの協力を得ています。
社名を変更した理由は、「不動産だけの会社ではない」というある意味宣言だと思います。
『家』という以来の社名から、『生活』を連想させる言葉の変異の社名ですからね…。
わかりやすいところで言えば、岡田結実ちゃんをCMに起用し、『ホームズ君』なるキャラクターを積極起用しています。
最後に『スーモ・SUUMO』です。
運営はご存知、㈱リクルートです。
開業は、平成10年代で、横浜で開業しました。
前職の時、その立ち上げから現場を見ておりました。
当初は、無料家作りセミナーを開催し、その後、物件を紹介すると言うサービスでした。
もし、お客様が不動産を買ったら、販売した会社から手間賃をとる商売でした。
その後、無料紙媒体の補足としてポータルサイトに進出。
後発ながら、前記2社に負けない影響力をもホームページに成長しました。
わかりやすいところで言えば、毛むくじゃらの『スーモ君』なるキャラクターを積極起用しています。
立ち上げ当初、スーモの担当者に「不動産の情報提供だけじゃなくて、直接販売すれば金儲けできるんじゃない?」と聞いたことがあります。
返事は「昔、不動産と株で事件起こしちゃったから、そこは触らないんだよ」とのことでした。
さて、三者三様の企業内容を紹介しました。
なぜ、この説明をしたのでしょうか?
今年8月、アットホームの不動産会社向けの料金体系を変更しました。
その影響かわかりませんが、ポータルサイトの解約・移行が積極的に行われています。
ようは不動産会社がポータルサイトを辞めたり、移ったりしていると言うことです。
かなり掲載内容も変わるでしょうし、物件数にも動きがあるはずです。
このタイミングで新しい物件を載せる、と言う会社もあるでしょう。
□8月1日にアットホーム・ホームズ・スーモを眺める。
※プログの無断転用を禁止します。記載日/2017.7.24
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