定期的に不動産に関する問題が起こるものです。
「シェアハウス・かぼちゃの馬車問題」が落ち着いたと思ったら、今度は「レオパレス問題」です。
レオパレス21のホームページのリンクを張っておきます。
https://www.leopalace21.co.jp/info/
簡単に言えば、建築確認を受けているアパートに不備があったということです。
私が同業者から聞いた話を紹介します。
レオパレスに住んでいる角部屋の人が部屋にいるとき、チャイムが鳴ったそうです。
玄関から出てみたら、同じ階の一番逆端の角部屋の玄関前に、宅配便の人が立っていたそうです。
よくできたネタですが、今となれば、まんざらでもないな、という話です。
さて、今回は不動産業界に携わる者として、今後の展開を小田原競輪場の予想屋のように推察します。
あくまで予想屋のレベルですので、あしからず。
まずここに来る前提として、昨年上半期から、「売アパートなどの投資物件の大量に売り出される」という機運がありました。
これは、今年4月に新年号に代わるということで、昭和築だけでなく、平成築のアパートを売って現金化したい思惑があったと思います。
同じアパートでも、5月以降は「一世代前の物件」になってしまうわけですから、価値が下がる前に売り抜けたい人が多かったのでしょう。
その最中に、「かぼちゃの馬車事件」が起きました。
スルガ銀行と、不動産投資会社「スマートデイズ」が関わる、不正融資事件です。
簡単に言えば、お金がない人の書類をいじって、お金を借りてもらって建てたアパート運営が、うまくいかなくなり、総倒れした話です。
これにより、比較的ゆるい審査だったスルガ銀行や日本政策金融公庫の融資をあてにしたアパート購入検討者が次々と頓挫。
投資物件を扱う業界に冷や水がかかりました。
販売されている売りアパートがだぶつく→価格の下落、を招きました。
そして、「レオパレス」事件です。
まだ会社は存続していますが、大方の同業者の話をまとめると、多大な梅諸学を考えると持たないと言っています。
ということは、どうなるでしょうか?
すべてではないですが、そのような元レオパレスという売アパートが、大量に市場に流れるでしょう。
同業他社に聞くと「すでに募集していないレオバレスのアパートがある」とか、「元レオパレスのアパートだけど、退去した後の部屋は募集しない」という事例も発生しています。
そんな状態のアパートを、引き続き経営するでしょうか?
そんな最中、現在アパートを持たれているオーナーさんが、こんなことを言っていました。
「レオパレスから追い出される人がいるから、賃貸市場はよくなるんじゃない?」。
確かに、「レオパレスから保証が出るうちに、転居する」「これを機会に中古マンションを買う」というベクトルが発生していることは事実です。
でも、既存のアパート経営者にはさらなる展開が待っていると言わざるを得ません。
前フリの通り、昨年から価格の安い売アパートが多く売り出され、契約しております。
その物件が、リフォームされて、続々と入居者を募集しています。
安く購入しているわけですから、リフォーム代かけても安い賃料で貸し出すことができます。
ようは、「賃料市場が下落する」「古い昭和築物件は競争に残れなくなる」ということです。
このレース展開、バッドエンディングは、レオパレスの転倒が、D・Tを巻き添えにしないことです。
□「中古マンションを買って貸す」人は、分水路に来たと考える。
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